【枚方市空き家の屋根修理】放置で損をする前に！補助金と修繕のポイント

2025年5月29日

枚方市では少子高齢化や人口減少にともない、空き家の増加が社会問題となりつつあります。
「相続したまま放置している」「使っていないけど手をつけられない」——そんな空き家の所有者の方も少なくありません。
特に空き家の屋根は、定期的な点検や補修がされないまま放置されることが多く、台風や大雨による損傷リスクが高まります。

この記事では、空き家を放置することで起こるリスクやトラブル、屋根修理の必要性、枚方市で使える補助金制度や修繕のポイントまで詳しく解説します。

空き家の屋根を放置すると、どうなる？

空き家の屋根は、日々の紫外線や風雨、落ち葉の堆積などによって、住んでいる家以上に早く劣化が進む傾向にあります。以下のような事例が、枚方市内でも実際に報告されています。

✅ 雨漏りで天井が腐敗し、建物の一部が崩落
✅ 台風による棟板金の飛散で、近隣住宅の車を破損
✅ 雨どいの詰まりが原因で、隣家に雨水が流れ込みクレームに発展
✅ 屋根瓦が落下して通行人にケガを負わせた

このような事故や被害が発生すると、所有者には損害賠償責任が生じる可能性があります。空き家であっても「所有者責任」は免れず、むしろ「管理していないこと」が大きな問題となります。

なぜ空き家の屋根修理が必要なのか？

空き家とはいえ、屋根は建物全体の「傘」となる部分。屋根の損傷はそのまま建物全体の劣化に直結します。修理や補修を怠ると、家屋は以下のような深刻な状況へと発展します。

✅ 雨水の侵入による木材の腐食・シロアリ被害
✅ 湿気によるカビ・ダニの発生（特に押入れ・床下）
✅ 基礎まで傷み、建物の倒壊リスクが高まる
✅ 資産価値の著しい低下（売却価格が数百万円単位で下がることも）

さらに、劣化が進んでからの修理は「葺き替え」や「構造補強」など大がかりな工事が必要になり、費用も数十万円〜100万円を超えることも。劣化が軽度なうちに補修することで、費用を大幅に抑えることができます。

空き家屋根修理のトラブル事例（枚方市周辺）

事例①：強風で屋根が飛散し、近隣とトラブルに

枚方市長尾付近で、使われていない戸建て住宅のスレート屋根が突風で一部飛散し、隣家の窓ガラスを破損。所有者は修繕と賠償の費用として約80万円を自己負担することに。

→ 点検すらしていなかったことが発覚し、「管理責任を果たしていない」と判断されたケース。

事例②：雨漏りが進み、修理費が2倍に

楠葉エリアで、相続後5年間放置していた空き家で雨漏りが発生。見た目はキレイでも、野地板・垂木・壁の内側まで腐食が進行。補修では対応できず、屋根全体を葺き替えることに。総額は130万円。

→ 早期点検・応急処置で済めば、費用は30万円程度に抑えられた可能性が高い。

枚方市で使える空き家の屋根修理に関する補助金・支援制度

枚方市では、空き家対策の一環として以下のような補助金制度や支援施策が実施されています（※制度は年度ごとに変更されるため、最新情報は市役所や公式サイトでご確認ください）。

● 空き家利活用改修補助金

✅ 対象：空き家を活用して定住や賃貸を予定している場合
✅ 補助率：工事費の1/3（上限30万円〜50万円）
✅ 対象工事：屋根・外壁・雨どい・耐震補強・内装などのリフォーム全般

※事前申請が必要。工事後の申請は対象外になるため要注意。

● 老朽危険空き家除却補助

✅ 対象：倒壊の恐れがあると判定された老朽空き家
✅ 補助率：解体費用の2/3（上限100万円）
✅ 条件：市の調査で「危険」と判断された建物であること

空き家を解体・再利用する前に、屋根や外装を補修して活用する選択肢もあります。相談段階からサポートしてくれる地元業者に依頼するのがベストです。

空き家屋根修理の費用相場と注意点

空き家の屋根修理は、劣化状況や使用する屋根材によって費用が大きく変わります。以下は目安です。

修理内容	費用相場（約30㎡）
屋根材の差し替え	2万円〜10万円程度
棟板金の補修・交換	3万円〜15万円程度
雨どいの交換・掃除	2万円〜10万円程度
カバー工法による補修	40万円〜80万円程度
葺き替え工事	70万円〜120万円程度