鼻隠し塗装の費用相場はいくら?見積もり前に知っておきたいポイント

鼻隠しのカバー工事

住宅の外観や耐久性に深く関わる「鼻隠し(はなかくし)」。

屋根の軒先部分に位置し、雨樋(あまどい)を支える大切な部材です。

しかし、普段あまり目立たない場所であるため、劣化や不具合を見逃してしまいがちです。

この記事では、鼻隠し塗装の費用相場や、施工前に知っておくべき注意点、塗装以外の補修方法(カバー工法など)について、屋根修理の専門家が解説します。

これから塗装やメンテナンスを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください!

目次

鼻隠しとは?役割と劣化しやすい理由

鼻隠しとは、屋根の端部分に取り付けられている板状の部材で、「破風板(はふいた)」と混同されやすいですが、

破風板が屋根の側面にあるのに対し、鼻隠しは軒先の正面に位置し、雨樋を固定するための重要な構造材です。

鼻隠しが劣化しやすい理由

  • 常に雨風・紫外線にさらされている
  • 雨樋の重さや水の流れが集中するため、構造的な負荷が大きい
  • 見えにくい場所のためメンテナンスの後回しになりやすい

鼻隠しの劣化を放置すると、木部の腐食や雨漏り、雨樋の脱落といったトラブルにつながります。そのため、鼻隠しには定期的な塗装や補修が不可欠です。


鼻隠し塗装の費用相場|坪数・施工方法ごとの目安

鼻隠しの塗装費用はどれくらい?

鼻隠し塗装の費用は、主に「使用する塗料」「足場の有無」「塗装範囲」によって変動します。以下に一般的な費用相場をまとめました。

内容費用相場(税抜)
塗装のみ(10〜20m程度)3万〜8万円
足場込みの塗装工事10万〜15万円前後
外壁塗装と同時施工割安になるケースあり(全体見積もりで+2〜5万円程度)

※鼻隠しの延長や劣化状況によって前後します。

費用が変わる主な要素

  • 塗料の種類(ウレタン・シリコン・フッ素など)
  • 高所作業の有無(足場が必要な場合)
  • 鼻隠しの材質(木製 or 金属製)
  • 地域の施工単価(関東と関西で若干異なることも)

鼻隠し塗装に使われる主な塗料と耐久年数

どんな塗料を選ぶかによって、メンテナンス頻度や総コストが変わってきます。

塗料の種類耐久年数費用感(m単価)特徴
ウレタン塗料約5〜7年安価(1,000〜1,500円)コスト重視の方におすすめ
シリコン塗料約8〜12年中価格帯(1,500〜2,500円)バランスが良く、人気の選択肢
フッ素塗料約15年高価格帯(2,500円〜)高耐久だが費用が高め

外壁塗装と同時に行えば、足場代を共用できるのでコストパフォーマンスが向上します。


鼻隠しのカバー工事という選択肢|塗装以外の補修法

実は、鼻隠しのメンテナンスは塗装だけではありません。近年注目されているのが、ガルバリウム鋼板などの金属材でカバーする「鼻隠しカバー工事」です。

鼻隠しカバー工事とは?

既存の鼻隠し材を撤去せず、その上からガルバリウム鋼板などの金属製カバー材を取り付ける方法です。

特徴・メリット

  • メンテナンスフリーに近くなる(再塗装の必要がほぼ不要)
  • 腐食・シロアリなどのリスクを大幅に軽減
  • 外観がシャープで美しくなる

費用相場

カバー材施工費用の目安(20m程度)
ガルバリウム鋼板カバー約10万〜20万円(足場別)

やや高額ですが、長期的な維持コストを抑えられるため、10年以上メンテナンスを考えた際には非常に合理的な選択肢となります。


鼻隠し塗装の見積もり前にチェックすべきポイント

チェック

1. 足場代は含まれているか?

鼻隠しは高所に位置しているため、基本的に足場が必要です。

外壁塗装と同時施工でない場合、足場費だけで10万円前後かかることもあるため、見積書に含まれているか必ず確認を。

2. 塗装範囲の明示

見積もり書に「鼻隠し〇m」と正確な施工範囲が記載されているか確認しましょう。業者によっては「一部のみ」しか塗装しない場合もあります。

3. 追加補修の有無

木部が腐食している場合は、部分的な補修や板金施工が必要になるケースも。塗装だけで済まない状態かどうか、現地調査でしっかり確認してもらいましょう。


鼻隠し塗装・補修はどこに依頼するのがベスト?

鼻隠しの塗装や補修は、雨樋や屋根構造と密接に関係しているため、専門知識のある業者に依頼するのが安心です。

特に、「外壁塗装業者」や「屋根リフォーム業者」が実績・技術ともに信頼できます。

依頼先を選ぶ際には、以下のポイントを必ずチェックしましょう。

建設業許可を取得しているか

→ 無許可業者によるトラブルを防ぐうえで重要です。

工事保証(施工保証)がついているか

→ 施工後に不具合があった場合の再施工や対応の有無を確認しましょう。

地元での施工実績が豊富か

→ 地域の気候や住宅事情に詳しい業者なら、より適切な施工が可能です。

鼻隠し塗装だけでなく、板金カバー工事などにも対応しているか

→ 劣化の程度によっては塗装では対応できない場合もあるため、柔軟な提案ができる業者が理想です。


鼻隠しの塗装タイミングと劣化のサイン

びっくりマーク

「そろそろ塗り替え時?」と迷っている方は、以下の症状が出ていないかチェックしましょう。

色あせ・チョーキング

→ 表面が白っぽくなり、手で触ると白い粉がつく現象。塗膜の劣化が進行しているサインです。

塗膜の剥がれやひび割れ

→ 防水性能が失われ、雨水の浸入リスクが高まります。

雨樋の取り付け部がグラグラする

→ 鼻隠しの内部が腐食している可能性があり、早急な補修が必要です。

黒ずみ・苔・カビの発生

→ 湿気や雨水によって菌が繁殖し、外観の劣化だけでなく腐食も進行します。

木部の剥がれ・腐食

→ 木材がむき出しになっていたり、ボロボロになっている場合は要注意。塗装では対応できず、板金カバーや交換が必要になるケースもあります。


鼻隠しの塗装に関するよくある質問

Q1. 鼻隠しってどの部分?破風板とは違うの?

A.鼻隠し(はなかくし)は、屋根の軒先(横方向)に取り付けられている横長の板状部材で、雨樋(あまどい)を固定するための重要なパーツです。

一方、破風板(はふいた)は屋根の側面(三角形になっている部分)に設置されており、風や雨の吹き込みを防ぐ役割を持ちます。

外観が似ているため混同されがちですが、役割も取り付け場所も異なります

Q2. 鼻隠しの塗装はなぜ必要なの?

A.鼻隠しは常に雨風や紫外線にさらされるため、塗膜が劣化すると木部が腐食しやすくなり、雨樋の脱落や雨漏りの原因になります。

塗装は、防水性・耐久性を高め、見た目も美しく保つための重要なメンテナンスです。外壁や屋根の塗装と同時に実施するのが一般的です。

Q3. 鼻隠しの塗装だけ依頼することは可能ですか?

A.はい、可能です。ただし、鼻隠しは高所に位置しているため、足場が必要になることが多く、塗装工事としてはコストが割高になりがちです。

そのため、外壁塗装や屋根塗装とセットで依頼すると足場代を節約できるため、コストパフォーマンスが高くなります

Q4. 鼻隠し塗装の耐用年数はどのくらい?

A.使用する塗料によって耐用年数は変わります。以下が目安です。

  • ウレタン塗料:約5〜7年
  • シリコン塗料:約8〜12年
  • フッ素塗料:約15年

また、環境条件(塩害・積雪地域など)によっても劣化速度が異なるため、定期的な点検をおすすめします。

Q5. 鼻隠しに使用する塗料はどんなものが良い?

A.一般的には、耐久性とコストのバランスが良いシリコン系塗料が人気です。ただし、長期的にメンテナンス回数を減らしたい方にはフッ素系塗料もおすすめです。

木部用の防腐塗料や、金属製鼻隠しにはサビ止めプライマーを下塗りしてから上塗り塗料を使うのが一般的です。

Q6. 鼻隠しが腐っていた場合はどうするの?

A.塗装だけでは対応できない場合があります。腐食が進行している場合は、部分交換や板金カバー工事(ガルバリウム鋼板など)を行うのが一般的です。

特に木部が水を含んで脆くなっている場合は、塗ってもすぐに再劣化するため、カバー工法の方が長持ちします

Q7. 鼻隠しの塗装に火災保険は使える?

A.台風・強風・落雪などの自然災害によって鼻隠しが破損した場合は、火災保険が適用される可能性があります
ただし、「経年劣化による剥がれ」などは対象外です。

被害の原因が自然災害かどうかは、現地調査と写真報告書が必要ですので、保険対応に慣れた業者に相談するのがベストです。

Q8. 鼻隠しを塗装せずに放置するとどうなるの?

A.以下のようなリスクがあります。

  • 木部が腐食し、雨樋の支持力が低下
  • 見た目の劣化により、外観の印象が悪化
  • 長期間放置すると、構造材の交換が必要になり費用増加
  • 雨水の侵入で、屋根や外壁内部の劣化につながる

「まだ大丈夫」と思っても、表面に劣化サインが出た時点で対処するのが費用面でも安心です。

Q9. 鼻隠しの塗装にかかる工期はどのくらい?

A.一般的に、1日〜2日程度で完了することが多いです。

ただし、足場の設置・撤去や他部位と一緒に塗装する場合は全体で1週間以上かかることもあります

また、雨天や湿度によっては作業が延期されることもあるため、余裕を持ったスケジュールを立てましょう。

Q10. 見積もりを取るときに確認しておくべきことは?

A.以下の項目は必ず見積書で確認しましょう。

  • 足場代が含まれているか
  • 施工範囲(鼻隠しの全長など)が明記されているか
  • 下地処理や下塗り工程の有無
  • 追加費用の発生条件
  • 保証期間と保証内容

また、できれば2〜3社から相見積もりを取り、価格と対応を比較することが大切です。


まとめ|鼻隠し塗装は「適正価格×タイミング」が重要!

鼻隠しの塗装は、見た目の美しさだけでなく、住宅全体の耐久性にも大きく関わる工事です。

見積もりを取る際は、費用相場や塗料の特徴、施工方法(塗装 or カバー工事)を正しく理解し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

  • 鼻隠し塗装の相場は約3万〜15万円(足場込み)
  • ガルバリウム鋼板によるカバー工事も選択肢
  • 塗装と外壁リフォームを一緒に行うとコスパ◎
  • 見積もりは「塗装範囲・足場代・補修の有無」を確認
  • チョーキングや腐食はメンテナンスの合図!

家を長持ちさせるためにも、ぜひ早めのメンテナンスをご検討ください。

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